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だまし船

保育園の仕事で、このごろは、時差出勤で遅出の先生のクラスへ入ることがあります。
朝の自由遊びの時間、担任の先生が来るまで、登園してくる子どもたちを迎えたり、一緒に遊んだりします。
主に、年少~年長のクラスに入るので、また違った刺激があり、楽しいひと時です。

今日は、年長児のクラスに入りました。
数人ずつ、連れ立って、好きなおもちゃ・素材で遊んでいます。
何人かが、折り紙コーナーで遊び始めたので、私も1枚折りました。
「だまし船」などと呼ばれるものです。
帆掛け舟の「帆」の部分をつまんでもらい、目をつぶってもらいます。
「いいよ」の合図で目を開けると、いつの間にか、船体の部分をつまんでいる・・・・。という手品遊びができる折り紙です。
たぶん、子どもの頃、母に教えてもらった、古典的なものです。

それを、近くにいた子どもにやってあげると、目を丸くして大喜び。
何人かにやってあげると、Yくんが、「それ、僕にちょうだい。」と言うので、やり方を教えて、プレゼント。
さっそく、友だちに「手品だよ!ココ持って。」と披露してまわるYくん。
しばらくすると、二人、「ぼくも、Yくんみたいなの欲しい。」と来ました。
折ってあげながら、「これ、簡単だから、年長さんならすぐ折れるようになるよ。」と話しました。
さて、その二人も伝道師となり、また二人、「欲しい。」と言ってきました。
1枚、手にとって、折り始めると、さっき、もらったTくんが私の隣で真似して折り始めました。
すると、「ちょっと待って。ぼくもやる。」とYくんも、折り紙を持ってきました。
で、4人ほど、一緒に折りながら完成させることができました。

こんな風に、ちょっとしたきっかけから広がる遊びって、いいなって思います。
「ぼくも欲しい」
「やってみたい」
「作ってみたい」
友だちとのつながりの中で、そういう気持ちが生まれて、行動して、達成して、また広がっていく。
子どもの力を感じる瞬間です。

by yukko_toy | 2006-05-10 15:36 | 子どもの遊び